【スクリューキャップへの挑戦】
とうとう、シャブリ・グランクリュにも金属製スクリューキャップを採用する生産者が現れた、 ドメーヌ・ラロッシュです。
コルク臭がするワインは出荷品の2〜5%にも達するという統計があるため、 生産者はせっかく育て上げたワインが、ボトルの中で異臭を持ってしまう事に腹が立つだろうし、 そのクレーム処理にも悩まされています。

その解決策として、近年スクリューキャップの採用が増加する傾向にあります。この傾向に対して 当然賛否両論があり、否定論者の中にはワインを酒の中のエリートと見なし、コルクの抜栓課程に 夢を託す人が意外に多いのです。

あるソムリエは「スクリューキャップは捻るだけで開き、我々の抜栓儀式を奪う」と反対しており、 某大学農学部のワイン担当名誉教授も「コルクの抜栓はワインを飲む時の必須儀式で ソムリエの鮮やかな手並みに見とれる時間も愉しい」と話しています。

一方、賛成派は家庭でコルクを抜く作業がいかに大変かを考えると歓迎すべき選択であり、 ワインを酒のエリートと見なす考え方に疑問を唱えています。
もしコルク栓に固執したいなら、コルクから発生するトリクロロアニソールを抑える殺菌溶液を 開発し、異臭が起こらないようにするべきであると反論する。

いずれにせよ今、世界中の多くのワイナリーがコルク栓の対応に揺れており、コルク栓維持か、 スクリューキャップへ移行するかが今後も大きな議論を呼びそうです。