【フレア・バーテンディングに脚光】
バーで酒のボトルやグラスを曲芸のように扱いながらカクテルを作る”フレア・バーテンディング”が 広がっている。 今までは派手なパフォーマンスを好まない”正統派”バーテンダーから亜流とされてきたフレアだが、 最近は接客サービスとして見直され初めている。

シェイカー、グラス、ストローがバーテンダーの手や腕の上で回転、それらを背中越しに受ける ”バックハンドキャッチ”や二人で投げ合う”タンデム”といった技を披露しながら素早くカクテルを 作り上げる。
常連客はただカクテルを作るのを見ているよりずっとエキサイティングで、楽しいと満足げに 店へ通っている。

その時代の流れを裏付けるように、サントリーは8月で創立50年目を迎えた酒の専門講座 「サントリースクール」で初めてフレアのコースを造り、9月に競技会を開いた。


業界団体の日本バーテンダー協会も10月、世界大会に向けた日本代表の選考会を初開催するなど、 ブームはさらに大きくなる予感。
国際団体、フレア・バーテンダーズ協会(FBA)の日本支部であるFBAジャパンも8月に発足し 会員数は200人強に上る。

フレア・バーテンディングの歴史は意外に長い、1949年に米サンフランシスコのバーテンダー、 ジェリー・トーマスが「ブルー・ブレイザー」というカクテルで火の付いたスコッチとお湯を 二つのマグカップで行き来させ、青い炎が流れる様子を見せたのが始まりという。
フレアという言葉は英語の俗語で「自己表現」という意味。
バーテンダーが自らを磨き、客を楽しませるために様々な技を編み出していく事で進化を遂げてきた。
98年に国際団体のFBAが発足、同時期に様々な世界大会が立ち上がり、一種の競技として確立し始めた。